現在、エボラ出血熱の世界的な流行が懸念されています。
この病気は、中央アフリカを起源とするもので、発見から40年弱の比較的新しい部類の感染症です。
潜伏期間約7日の後、インフルエンザに似た症状から、内臓を含めた身体の器官から出血を伴う高熱にさらされ、致死率50~90%以上という驚異的な感染症です。
更に、治癒出来たとしても、脳疾患等の後遺症がつきまとうまさに人類史上最強の感染症とも
言えます。
世界各国で水際対策がされる中、その対策方法や措置は国によって異なり、画一的な対策は執られていません。
そんな中、アメリカではCDC(疾病対策センター)が警戒レベルを最高のレベル1に引き上げ、200人規模の緊急対策センターを設置して、各州の保健当局に対し、感染が確認された国から渡航してきた人がかぜの症状などを訴えた場合直ちに隔離措置をとるよう指示したほか、こうした国に50人規模の専門家を派遣して、患者を隔離する方法を指導するなど封じ込め対策に当たらせることを明らかにしました。(一部「NHKニュース」抜粋)
さて、エボラ出血熱を惹き起こすエボラウイルスとは、一体どの様なウィルスなのでしょうか?
エボラ出血熱の原因は、「エボラウイルス」というウイルスです。フィロウイルス科のウイルスで、短径が80~100nm 、長径が700~ 1500nm という、長細い形をしています。U 字状であったり、ひも状であったり、植物のぜんまいのような形だったりします。(一部「AllAbout」抜粋)
エボラウイルス電子顕微鏡写真(Wikipediaより)
エボラウイルスは、エンベロープをもつウィルスで、消毒用アルコールや石鹸で処置することが可能です。感染源が疑われる箇所は、しっかりとした除染が必要ですが、アルコールや石鹸による洗浄が出来ない場所は、どうすれば良いでしょうか?
そうした場所には、しっかりとした知識に裏付けられた二酸化塩素(CLO2/NaClO2)による対策が有効です。
二酸化塩素は、電子的な作用で、対象となるウィルスや細菌に対し、フリーラジカルによって急激に不活化させます。
人の往来が一層活発化している21世紀にあって、空港等の水際対策でこうした二酸化塩素による対策を行うべきです。
ちなみに二酸化塩素は、2001年アメリカで当時ブッシュ政権を震撼させた炭疽菌テロでも活躍しています。
エボラウイルスに対するワクチンは、未だ開発されていません。世界的なパンデミックを防止させるには、適切な方法によって感染経路を遮断するしか方法がありません。