エボラ出血熱関連

2014年10月18日土曜日

エボラウィルス│人から人への感染で明らかになった絶望的な脅威

このウィルスは、未だ空気感染はしないと言われています。だから、局地的な処置を十分に行えば、感染エリアは限定的になる、という楽観主義者の論拠になっているようです。
しかし、本当に永劫その様に楽観視出来るのでしょうか?
実はこのウィルス、人から人へ二次感染・三次感染する間に、RNA(遺伝子)を300回以上書き換えていることが分かりました。(ロイター)
エボラウィルスもインフルエンザウィルスと同じように、自己増殖は出来ません。宿主となる動植物のタンパク質などを変化させて、増殖しているのです。
人から人への感染で怖いのは、例えばコウモリからコウモリへと感染していった場合と比較して、実に2倍の速度でウィルスが進化(変異)していることも明らかになったのです。
これはどういう事実を示唆するのでしょうか?
それは、いつまでも『エボラウィルスは、空気感染をしない』と言い続けることが非常に難しい、いや、ほぼ不可能であるという事実を予見させています。
また、人から人へと感染させるのに必要なウィルス数は、インフルエンザで約1000~3000個、焼肉酒家えびすやで起きてしまったO-157でも約10個、それに対してエボラウィルスは、たった3~4個のウィルスがあれば足ります。
人から人へと感染することで、更に絶望的に進化する可能性のあるウィルス。
それが、未だ21世紀の人類にも明確な治療法の存在しないエボラウィルスなのです。